NFT works 編集部
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バーチャルヒューマン事業等を展開する1SEC(ワンセック)が、北米で日本初のバーチャルスニーカー“エアスモーク1(AIR SMOKE 1)”を販売することを発表。大手NFTマーケットプレイスのOpenSea(オープンシー)とRarible(ラリブル)で4月22日からオークション形式で販売される。価格はそれぞれ5イーサリアム(4月21日時点で約125万円の価値)で開始される予定で、販売個数は各マーケットプレイスで1ずつとのこと。

今回発売される“エアスモーク1(AIR SMOKE 1)”は、刻一刻と配色が変わるレインボーカラーとソール部分から湧き出るスモークが特徴で、デジタル空間ならではのデザインが施されている。


1SEC代表の宮地氏によると、「北米ではすでにバーチャルスニーカーの市場が盛り上がりを見せており、現地のバーチャルファッションブランド『RTFKT』は販売開始7分で310万ドル(約3億3480万円)の売り上げを記録している」とのことで、日本ではまだ馴染みの薄いバーチャルファッション業界も欧米では徐々に盛り上がってきているようだ。

さらに、1SEC社は今回の発売を皮切りにデジタルファッションレーベルの「1BLOCK(ワンブロック)」を立ち上げるとのこと。

ファッション業界におけるNFT活用

最近、メタバース空間内での活用や写真を着せ替えることなどを想定したデジタルファッション市場が成長しつつある。

1SEC代表の宮地氏が語ったように、先月はじめにFewociousとして知られる18歳のアーティストとバーチャルスニーカーブランドのRTFKTがコラボレーションして販売したバーチャルNFTは、販売開始後わずか7分で310万ドル(約3億3480万円)の売り上げを記録した。

また、今月4月はじめにVogue Business誌で報道された内容によると、グッチ(GUCCI)らの複数のラグジュアリーブランドがNFTをリリース予定とのこと。

新興勢力においては、デジタルファッションハウスのザ・ファブリカント(The Fabricant)は、2019年のイーサリアムカンファレンスにて、デジタル限定の高級服「Iridescence Dress」のNFTをオークションに出品し、1万ドルに迫る金額で落札された。

「Iridescence Dress」は、ザ・ファブリカントとNFTを活用したブロックチェーンゲームで有名なクリプトキティーズ(CryptoKitties)のコラボレーションで誕生したもので、クリプトキティーズがザ・ファブリカントにブロックチェーン上で販売できるドレスのデザインを打診したという。

さらに、今月はじめには大手仮想通貨取引所のバイナンスと有名ファッション誌「VOGUE」等を顧客に持つ出版社「Media Publishers」とパートナーシップを締結し、ファッションやアートに特化したNFTマーケットプレイスを構築していることも報道された。


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1SEC公式YouTubeチャンネルより